ハイエンドカーオーディオコンテスト

第10回 ハイエンドカーオーディオコンテスト 開催情報

日程:
2025年9月6日(土)・7日(日)
会場:
こまつドーム(石川県小松市)

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イベントスケジュール

第10回 ハイエンドカーオーディオコンテスト
実施日時
2025年9月6日(土)・9月7日(日) ※雨天決行
9月6日(土): 8時集合(予定)
9月7日(日): 18時解散(予定)
実施場所
こまつドーム
〒923-0344
石川県小松市林町ほ5番
TEL:0761-43-1677
FAX:0761-43-4466
タイムテーブル(6/1現在)
1日目
9/6(土)

9:00~11:00

午前中会場準備(ショップ・メーカー様)

11:00~12:00

昼休憩

12:00~16:00

ディーラークラス・ユーザーチャレンジクラス審査開始

17:00~18:30

アーティストライブ・表彰式

2日目
9/7(日)

8:00~8:45

ユーザー車両搬入

9:00~9:30

開会式

10:00~12:00

午前審査

12:00~13:00

昼休憩

13:00~16:30

午後審査

17:00~18:00

表彰式

18:00~

搬出

スケジュールの詳細内容につきましては、決まり次第ご報告させていただきます。

コンテストクラスと参加資格

当コンテストでは2部門5クラスを設定。本年度は9月6日(土)にディーラーデモカー部門ディーラーデモカークラスと、ユーザーカー部門チャレンジクラスを行い、9月7日(日)にユーザーカー部門ハイレゾエキスパート A,B,C クラスを行います。

土曜日のチャレンジクラスと、日曜日のハイレゾエキスパートクラスダブルエントリーが可能です。

コンテスト参加条件など

エントリー車両台数制限につきましては、ディーラーデモカークラスは1店舗につき2台まで。ユーザー部門の各クラスにつきましては、台数に制限はありません。

同伴者様の参加も可能です。

費用・宿泊・食事

土曜日からの参加者は各自でホテルなど手配してください

ダブルエントリーで土曜日から参加される方はイベント終了後、会場より車両を搬出していただきます。

日曜日のみのエントリーの方も土曜日のアーティストライブに参加することが可能です。会場内に車両の乗り入れはできませんので、別駐車場に駐車をしてください。

昼食につきましては9/6(土)、9/7(日)ともにお弁当を用意いたします。それぞれ¥1200(税込み)になります。食事時のお飲み物も用意しております(同伴者の方も同様)。

小松ドームでのコンテスト開催について

初日の9/6(土)にディーラーデモカークラスにエントリーのショップ様にお集まりいただき、午前中に会場設営、準備を行い、午後から審査を行う予定です。ユーザークラスにつきましては午後から来場順に抽選をして審査の順番を決めます(スケジュール変更になる場合がありますのでホームページで確認していただくようお願いいたします)。

9/6(土)の表彰式は小松ドーム集会室にて行います。

2日目の9/7(日)のユーザークラスにつきましては来場順に抽選をして審査の順番を決めます。午前、午後ともに審査をし、夕方より小松ドーム集会室にて表彰式を行います。

エンジンをかけて審査となります。

9月6日・ライブアーティスト紹介

ウィリアムス浩子(シンガー)

ジャズチャート8作連続1位を記録。CD 1,000枚でヒットとされる業界においてセルフプロデュース・自主制作ながら累計5万枚以上をプレスし、アナログ盤も含め驚異的なセールスを続ける。

作編曲家・服部克久に「最高のエンジンを積んだロールスロイスが時速100kmで優雅に走るよう」と称された歌声で、ジャンルを超えた支持を集める。

2014年:アルバム『A Wish』がBillboard Japanジャズチャート第2位。ジャズ作品としては異例の快挙

2017年:『My Room side1』がe-onkyoを含む配信サイト6社の選定によるハイレゾ音源大賞を受賞。J-POPやクラシックなど全ジャンルを通じての選出

2025年:リマスタリングされたレコード盤『a Time for Ballads』『A Wish』がAmazonジャズチャート第1位・第2位を獲得、代表作「My Roomシリーズ」(4部作とクリスマスアルバム)は全作がヒットを記録。音への徹底したこだわりが高く評価され、「ジャズオーディオ・ディスク大賞特別賞」を受賞。

近年では上海で開催されたインターナショナルオーディオショーに邦人初のゲストシンガーとして招聘され、中国メディアにも多数取り上げられる。現在、ラジオ番組『My Favorite Jazz』のパーソナリティを務め、毎週放送中。

公式サイト https://hirokowilliams.com/

コンテストカテゴリー詳細

ディーラーデモカー部門

ディーラーデモカークラス

審査日 9月6日(土)
募集期間 7月1日(火)〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 20,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

ショップの腕を競う最高峰クラス。商品、再生メディアに制限はありません。

9/6(土)の審査となります。上位10台が入賞となります。

パイオニアTS-Z1GRクラス

審査日 9月6日(土)
募集期間 〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 20,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

パイオニアTS-Z1GRクラスを追加することになりました。今回はディーラーデモカーのみのエントリーで、ユーザーは参加できません。

参加資格は、フロントスピーカーにパイオニアTS-Z1GR(ハイレンジ、ミッドウーファー共に)を装着していることが条件で、その他のユニットに制限はありません。パッシブネットワークは無しでも可。

ディーラーデモカークラスに、このスピーカーを装着してエントリーされると自動的にディーラーデモカークラスとパイオニアTS-Z1GRクラスのダブルエントリーとなります。

審査に関してはディーラーデモカークラスとして1回のみ行われます(4人審査)。

パイオニアTS-Z1GRクラスの表彰も行われます。

エントリーの際は、エントリー用紙にパイオニアTS-Z1GRスピーカーの装着が分かるように明記してください。

なお、エントリー費用はディーラーデモカークラスのみのご負担となり、パイオニアTS-Z1GRクラスの追加負担はありません。

ユーザーカー部門

チャレンジクラス

審査日 9月6日(土)
募集期間 7月1日(火)〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 10,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

ポータブルDAPを含むメモリープレーヤーでの審査となり、その他のシステムに制限はありません。当コンテスト課題曲とは別に、審査員課題曲1曲と、エントリーユーザーが選ぶ課題曲の合計2曲で審査いたします。選ぶ課題曲にジャンルなどの制限はありません。

9/6(土)の審査となります。上位10台が入賞となります。

ユーザーカー部門

ハイレゾ・エキスパート Aクラス

審査日 9月7日(日)
募集期間 7月1日(火)〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 20,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

ハイレゾでの審査が条件となります。ポータブルDAPを含むメモリープレーヤーでの審査となり、その他のシステムに制限はありません。

9/7(日)の審査となります。上位10台が入賞となります。

ハイレゾ・エキスパート Bクラス

審査日 9月7日(日)
募集期間 7月1日(火)〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 20,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

ハイレゾでの審査が条件となります。ポータブルDAPを含むメモリープレーヤーでの審査となり、その他のシステムに制限はありません。

9/7(日)の審査となります。上位10台が入賞となります。

ハイレゾ・エキスパート Cクラス

審査日 9月7日(日)
募集期間 7月1日(火)〜7月31日(木)まで
エントリー代 ¥ 20,000
エントリー用紙PDF版 Excel版 ※7/1からエントリー開始
内容

ハイレゾでの審査が条件となります。ポータブルDAPを含むメモリープレーヤーでの審査となり、その他のシステムに制限はありません。

9/7(日)の審査となります。上位10台が入賞となります。

※日曜日のユーザークラスにつきましてはハイレゾエキスパートのみの開催となります。クラス分けに関しましてはエントリー締め切り後の集計にて平均でクラス分けをするものとします。

土曜日のチャレンジクラスは日曜日のハイレゾエキスパートクラスとのダブルエントリーの場合のみとなります。土曜日だけのエントリーは不可。日曜日だけのエントリーは可能です。

※各クラス入賞は上位10台としていますが、エントリー台数により変更になる場合があります。

各クラス注意事項

使用する海外ブランド製品については正規輸入品に限ります

ディーラーデモカークラス

  • ショップデモカー、もしくはそれに準ずる車である事。お客様の車はユーザークラスにエントリーしてください。
  • 再生プレーヤーについては車載用に限ります。ただし、ポータブルDAPについてはその限りではありません。
  • コンテストに使用するプレーヤーは事務局では用意いたしませんので、装着しているプレーヤーでの審査となります。
  • ハイレゾでの審査となります。

ハイレゾ・エキスパートクラス/チャレンジクラス

  • 再生プレーヤーについては車載用に限ります。ただし、ポータブルDAPについてはその限りではありません。コンテストに使用するプレーヤーは事務局では用意いたしませんので、装着しているプレーヤーでの審査となります。ハイレゾが再生できればナビユニット等でも問題ありません。
  • クラス分けのシステム金額についてはヘッドユニット(DAP)、D/Aコンバーター、プロセッサー、パワーアンプ、スピーカーの合計金額となります。ケーブルやアクセサリーなどはシステム金額には含まれません。
  • 基本的に商品の税抜き定価で計算してください。価格改定などで購入時と、現時点での価格が違う場合は、現時点での定価での計算をしてください。DAPやナビゲーションなど定価が定められていない商品は実勢売価及び購入金額で算出してください。
  • チャレンジクラスにつきましては、当コンテスト課題曲は使用しません。
  • チャレンジクラス用課題曲と、エントリーされているユーザーが選んだ曲をもう一つの課題曲とし、合計2曲で審査します。
  • クラシック、ジャズ、ポップス等、ジャンルは問いません。ご自身のお車のシステムに合った課題曲を選んでいただき、エントリーしてください。

その他注意点

エントリー車両の条件

審査方法

審査基準

表彰

審査員のご紹介

山之内正先生

山之内 正先生

大学在学時よりコントラバスの演奏を始め、今でも市民オーケストラで演奏会にも出演。年に数回はオペラ鑑賞などの為、海外を訪れる。その知識はオーディオ装置の評論などにも確実に反映されています。

小原由夫先生

小原 由夫先生

オーディオビジュアル評論家。エンジニアの経歴を持ち、システムの追求を怠らない実践派として有名。

土方久明先生

土方 久明先生

主に音元出版系媒体で活躍中のオーディオ評論家。ネットワークオーディオとPCオーディオに精通する新世代の評論家であり、様々なオーディオ誌にハイレゾ関連の執筆を行いながら、最近はオーディオ製品を取り扱う大手輸入商社でもハイレゾについて講義を行うなど、活発に活動中。

峯岸良行先生

峯岸 良行先生

prime sound studio form所属エンジニアとして活動、ミックスエンジニアとして多くのアーティストの作品に携わる。またイマーシブサウンドテクノロジーをいち早く取り入れ、映画や舞台の 3Dサウンドを制作してきた。近年はミキシングの経験を生かし、音楽スタジオの音響や音響機器の調整も行う。名古屋芸術大学非常勤講師。

秋山真先生

秋山 真先生

音響の専門学校を卒業後、CDマスタリング、DVDエンコードのエンジニアとしてキャリアをスタート。2007年には世界一のBDを作りたいと渡米し、パナソニックハリウッド研究所(PHL)に在籍。ハリウッド大作からジブリ作品に至るまで、名だたるハイクオリティ盤を数多く手がけた。帰国後はオーディオビジュアルに関する豊富な知識と経験を活かし、評論活動を展開中。2019年からは日本オーディオ協会の職員として協会運営にも携わっている。

岩井喬先生

岩井 喬先生

オーディオ雑誌を中学生から愛読し、高校時代に真空管アンプの自作も開始。音楽の魅力にも目覚め、音響系専門学校に進学後、都内のレコーディングスタジオに就職する。しかしソフトよりハードが好きなことを再認識し、現場から離れることに。模索を続ける中、ゲーム会社での勤務を経た後、オーディオ誌への執筆の機会を得る。『MJ・無線と実験』『Stereo』『PROSOUND』『オーディオアクセサリー』『analog』などで音楽が生まれる現場での経験を生かしたオーディオ評論を展開。アニメ雑誌の編集経験も踏まえ、いち早く“萌え”とオーディオとの親和性に気づき、イラストとのコラボ『Soundgirl』などを執筆。『アニソンオーディオ』の監修も手がけた。

エントリー方法

会費・エントリー費 振込先

関西みらい銀行 堺支店 普通口座 0024668

カ)アイテイシー

課題曲

メイン課題曲

ウィリアムス浩子 / A Wish

ハイレゾ配信: https://mora.jp/package/43000149/BSM005_F/

ウィリアムス浩子 / A Wish 審査トラック:Track 9/Rainy Days And Mondays

ネッロ・サンティ, NHK交響楽団 / 192KHz & DSD で聴く マエストロ・サンティ オーケストラ・ワークス

ハイレゾ配信: https://www.qobuz.com/jp-ja/album/192khz-dsd/eku1eai9wayoa

ネッロ・サンティ, NHK交響楽団 / 192KHz & DSD で聴く マエストロ・サンティ オーケストラ・ワークス 審査トラック:Track 5/交響曲 第5番「運命」 第4楽章

チャレンジクラス課題曲

Petr Popelka, Prague Radio Symphony Orchestra / Smetana: Má vlast. Symphonic Works

ハイレゾ配信: https://www.qobuz.com/jp-ja/album/smetana-ma-vlast-symphonic-works-petr-popelka-prague- radio-symphony-orchestra/v5dxgbkv8052b

Petr Popelka, Prague Radio Symphony Orchestra / Smetana: Má vlast. Symphonic Works 審査トラック:Track 2/Wallenstein´s Camp, Op. 14, JB 1:72

審査のポイント

ウィリアムス浩子 / A Wish

Track 9「Rainy Days And Mondays」

小原由夫先生

イントロのピアノもベースも音像は大きく、ドラムのブラシの質感もリアルでダイレクト。ヴォーカルの音像も決して小さなピンポイントではなく、グッと前に迫り出すイメージ。歌詞の意味するところを大切に、丁寧に歌っている様子が再生音から感じられるのがベター。ベースソロのピチカートの音程を曖昧にせず、弦を指が弾く音のリアリティも引き出したい。同様にピアノソロも鍵盤の大きな音像が手前にイメージできるようにしたい。

土方久明先生

ボーカル楽曲ということで、これまでにお話ししてきた通り、ボーカルのセンター定位や前後の定位感は基本的な聴きどころとなるが、本楽曲では楽器の数も多くないため、“ボーカルと楽器の音色・質感表現”に気を配っていただきたい。(特にボーカルは声がうわずったり、逆に暗くなったりしないよう注意したい)ベースの収録はモノラルで行われていると思われるが、ミックス上で生じたと思われるわずかな左右差が聞き取れる。一方、ピアノはステレオ収録で、スポットマイクは高音弦側が右、低音弦側が左に配置されており、奏者の右手・左手に対応した、いわゆる“演奏者目線”のパンニングで表現されている(ちなみにリスナー目線では左右が逆になるため、やや混乱を招きやすい部分かもしれない)。

ネッロ・サンティ, NHK交響楽団 / 192KHz & DSD で聴く マエストロ・サンティ オーケストラ・ワークス

Track 5 交響曲 第5番「運命」 第4楽章

小原由夫先生

前の3つの楽章に比べて、ピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが新たに加わり、合奏部ではメロディーの色彩感が一層豊かになって華やかさが増している。ひじょうに明るく快活なその響きは、左右にワイドに展開するステレオイメージの中で、各楽器がまるでぎゅうぎゅうに詰め込まれたような濃密な密度で展開される。ハーモニーは流麗でダイナミックな抑揚を伴って再現されるのが理想的だ。左右チャンネルでパンニングする弦楽隊の掛け合い、奥から響いてくる管楽器の逞しい響きも克明に再現したい。

土方久明先生

イントロから強烈なトッティで始まるが、抑揚表現の追従力を高め、ダイナミックに表現したい。また、抑揚を左右するひとつの条件として、コントラバスなど低音楽器の存在感が希薄にならないことが重要だ。サウンドステージについては、左右の広がりや歪みのない再現に注意したいが、そのうえで上位を狙うなら、ステージの奥行き(各楽器のレイヤー感の表現)や楽器の位置関係の表現力が問われる。また、繰り返しのお話となり恐縮だが、楽器の質感表現を大きく左右する、癖のない帯域バランスは基本となるが、その上で解像度一辺倒にならないよう、ヴァイオリンなどの弦楽器の質感にしなやかさが加わると印象が良くなるはずだ。

Petr Popelka, Prague Radio Symphony Orchestra / Smetana: Má vlast. Symphonic Works

Track 2「Wallenstein´s Camp, Op. 14, JB 1:72」

峯岸良行先生

スメタナによる交響詩「ワレンシュタインの陣営」は、軍隊の動きと英雄的な気配を壮大に描いた作品であり、緻密な構成と色彩豊かな管弦楽法が聴きどころとなる。ペトル・ポペルカ の指揮による本録音では、ダイナミズムと構築性が高い次元で融合し、各楽器の対話が明瞭かつ自然に展開されている。

再生時にまず注目したいのが、冒頭に響くグランカッサ。40Hz以下の低域帯域がしっかりと再現されることで、音楽の土台にある重厚なエネルギーが正しく伝わる。ティンパニの音もまた鍵であり、そのアタックと減衰の長さが正確に聴き取れるかどうかは、システムの過渡応答性を測る指標になる。低域の量感だけでなく、質の描写も重要だ。

また、中低域における再現性も重要なポイントだ。コントラバスやファゴットといった低音楽器の音程がどこまで明瞭に聴き取れるかは、再生システムの質感描写力と分離性能に直結する。楽器同士が濁らずにそれぞれのキャラクターを保って聴こえるかどうか、加えて不要な色付けや歪みがなく、楽器固有の響きを自然なかたちで届けられているかが評価の分かれ目となる。とりわけ、倍音の伸びや音の芯の立ち上がりなど、繊細な要素まで破綻なく再生できていれば、システムの中低域再現性は極めて優秀といえるだろう。

一方、木管楽器と金管楽器の質感の違いが鮮やかに浮かび上がるか、弦楽器群がどれだけ繊細なニュアンスを保ちつつ広がるかは、中高域の品質がふさわしい再生のカギとなる。とりわけ木管と弦の掛け合いにおける色彩感やディテールの明瞭さは、再生装置のいわば解像度のようなものを判断することができる。

また本トラックは、音場空間の再現性においても特筆すべき素材となっている。広がりだけでなく、音に包まれるような感覚が自然に生まれるかどうかは、左右チャネル間の振幅・位相の整合性と、それを正確に知覚するリスナーの両耳間比較(ITD/ILD)に基づく定位処理に強く関係している。弦や木管、打楽器がそれぞれ異なる位置に定位しながらも、ステージ全体がひとつのまとまりとして聴こえるかどうか。その「包まれ感」の精度は、空間表現力とステレオ信号に内在する時間差・レベル差情報の正確な再現にかかっている。オーケストラ録音時における立体的な音響構造を、どこまで破綻なく描き出せるか、その再現性は、システム全体の完成度を総合的に映し出す指標となる。

協賛メーカー&エリア担当/会員ショップ

協賛メーカー

エリア担当ショップ

東北・北海道エリア

サウンドフリークス(担当:佐藤)

TEL: 0191-39-2841

FAX: 0191-39-2845

sound-freaks@hb.tp1.jp

北陸エリア

アンティフォン(担当:松居)

TEL: 076-292-1475

FAX: 076-292-1476

info@antiphon.co.jp

関東エリア

マイカーライフ編集部(担当:藤澤)

TEL: 090-4670-8146

FAX: 029-896-4024

fusion@high-end-contest.net

東海エリア

レジェーラ(担当:松野)

TEL: 053-581-8853

FAX: 053-581-8854

info@m-leggera.com

関西エリア

カーオーディオクラブ(担当:高橋[運営窓口]

TEL: 072-697-4711

FAX: 072-697-4712

info@caraudioclub.net

中国・四国・九州エリア

ジパング(担当:道祖尾)

TEL: 0858-48-1365

FAX: 0858-48-1367

zipang@kind.ocn.ne.jp